NPO法人アナイス

●地域でのコミュニケーション
犬の場合などは毎日の散歩の際に会う、いわゆる「犬友達」どうしで、毎日の犬談議の合間に、防災や避難に関して話し合い情報交換をしておくことも大切です。
万が一避難先で動物連れであることがトラブルの元になるような場合も、飼い主が集まり、代表をたてて交渉すれば、問題解決がよりスムーズになります。
ですから、避難先でお互いに協力し助けあえるように、日常的にコミュニケーションをとっておきましょう。
ご近所の方たちとも、お互いが飼っているペットについて話しておき、どこの家にどんな動物が何匹いるか情報交換しておきましょう。
そうすることで、飼い主不在時の対応や緊急時のお互いの助け合いが可能になるのです。

●WEB友達
どんな動物でもWEB上で探せば、たいていの場合同種の動物の飼い主さんが見つかります。
その他、どんな括りだとしても、WEB上の動物に関するコミニュケーションの際に、防災(災害時避難)について掲示板などで話題にしてみれば、色々な飼い主オリジナル便利グッズや逃走防止についての工夫などが見つかるのではないでしょうか。

●同好会の仲間
自分が参加している動物の同好会でも防災についてはぜひ話し合っておいて下さい。
日頃の交流の際にお互いの動物のことを紹介しあい、避難時に預けたり預かったり、発災時に近県のメンバーによる救助活動ができるよう、会で話し合い準備しておくと良いのではないでしょうか。

●町内会の避難訓練
地域の避難訓練の際に、ペットを同伴した訓練を実施してもらうよう町内会に働きかけましょう。
一度でも避難訓練を実施しているかいないかで、現場での状況は大きく違ってきます。
実際に避難訓練会場に動物連れで行くことを実体験するのは大切なことです。
自分の飼育動物が大勢の人の集まる初めての場所に行くと、どのような状態になるか、どんなことに困るか、見えなかった色々なことが見えてくると思います。
ただし、この際に他の参加者に迷惑をかけないこと。ANICEの基本原則の中で何度も繰り返している「避難所には、動物が苦手な人、アレルギーがある人もいることを忘れず、お互いに思いやりと協力をもって災害を乗り越えましょう」ということを忘れないで下さい。
また動物を連れて行くことは大事な経験ですが、あくまでその子の体調や様子を見ながら。決して無理はしないで下さい。

●集合住宅の避難訓練
マンションなどペット可の集合住宅に住んでいらっしゃる方は、管理組合に働きかけ定期的に避難訓練を実施してはどうでしょうか。
町内会と同様、管理組合に対し防災について提言をしていく必要があります。
自分以外の部屋の住人がどんな動物を何頭飼っているのか。
当然マンションでは把握していることと思いますが、災害発生時、避難しようとして一斉に廊下に出てきた人と動物とで混乱した時、どんなことが起こるでしょうか?
まず、マンションの敷地のどこなら安全なのか?そこだと何家族、何頭の動物が集れるのか?
どんな経路で建物から敷地外に避難するのか?
マンション単位で非常用備蓄品を保管できないのか?
話し合っておくことはたくさんありそうです。

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