NPO法人アナイス

●日頃のしつけ
動物連れであっても、災害時には避難所で他の人と同様に安全に生活ができるはずです。
しかし、動物を連れていない他の避難者に迷惑をかけないようにすること、動物を苦手とする人やアレルギーなどの理由で動物と一緒にいられない人がいることも考慮しなければいけません。
それは社会と共存していくために飼い主に求められる最低限のルールなのです。
そのためには現場でやらなければならないこととは別に、日頃から考え、心掛けておかなくてはいけない約束事もあるはずです。
たとえば次のようなしつけに関わることです。犬の場合、吠えないでいられること、ケージやクレートに入って静かに待っていられること
このようなしつけは普段の生活で少しずつ身につけておくことが大切です。
これは、いざという時、動物達に与えるストレスを最小限にとどめる為でもありますし、日常生活でも役立つことでもあります。自分の飼育動物をきちんと管理していればこそ、避難場所で自分と動物の権利を主張できるのです。


●メリット
(1)小型犬の場合、クレートごと飼い主さんと避難所に行く事が可能な場合が多い。
(2)犬達が救援施設に保護されている期間、ケージなどで身を拘束される事になるが、普段からクレートなど自分のスペースに入り慣れている子達は、ストレスのかかり方が少ない為比較的安定した状態に早くなる事ができる。
万が一飼い主が飼えなくなっても、新たな里親候補者の立場から見れば、少しでもリラックスしている子の方が、飼いやすく見える為、早くもらって頂ける。
(3)車での移動の際、万一事故に遭遇しても、犬が窓ガラスを割って外に飛び出す危険を防げる。
(4)外の物、人に吠える子の場合、入っている事により、目線の管理が可能になる為、吠えさせないですむ。
(5)御留守番の時も、サークルなどと併用して利用できる。
(6)動物病院に入院の際、お預けの際自分の部屋に入った状態でお願いできるので、犬も安心していいられる。
(7)初めての所へ行った時も、自分の部屋ごと移動できるのでストレスがかかりにくい。

クレートとは動物達を運ぶ、または、居住スペースにできる入れ物の事です。
一般的にキャリーバックと呼ばれているものを利用される場合は素材がソフトなものより、耐久性、安全性の高いハードなものをお勧めします。大きさとしては、居住スペースとしてのみ使用する場合は、わんちゃんが中に入ってゆったりと『ふせ』の姿勢ができるくらいの物を、車などでの移動用に使う物は、頭から入ってUターンが丁度できるくらいの割と狭ま目の物がおすすめです
*注意:いきなり中に押し込めるのは絶対にやらないで下さい。

ANICEでは、いざと言う時に慌てない為、可愛いわが子の命を守る為、そして何より、わんちゃんが快適な日常生活を送る為、また、吠え続けたり、待てができない犬の為に、適切な指導ができるインストラクターの紹介を行なっています。また、しつけ方教室などの企画もしていきます。

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