NPO法人アナイス

●04年7・13水害、新潟ボランティアレポート
豪雨災害被災地からの報告(新潟県三条市)

「このたびの水害で被害に遭われた皆様に、つつしんでお見舞い申し上げます。」

平成16年7月21日〜7月25日、新潟で災害復興のボランティアに参加してきました。
私が行った先は新潟県三条市のボランティアセンターでした。
東京からバイクで新潟に入り、燕三条のICを降りてあたりを見回してみると、「え?」って思う程辺りの様子に異常はなく、コンビニ・スーパーなど普通に営業していました。気がつく事と言えば道路が少し赤茶色くなっているのと砂利が転がっている事くらいでした。
指定された近くの駐車場にバイクを駐車し、タクシーでボランティアセンターに向かいました。信濃川にかかる橋を渡ったあたりだったと思いますが急に景色が変わり、競馬場らしきところにゴミが山になって積まれ、道路の両脇にも1.5メートル程泥のついたゴミが積まれていました。
ボランティアセンターに着き、作業の説明を受け実際の作業に入りました。

作業は主に畳・床をはがす、泥のかき出し、掃除、家具の移動、などでした。思っていたよりも重労働で、お年寄りには出来ないと思いました。伺ったお宅の中には、「テレビを動かしたら腰を悪くしてしまい、どうにもならなくって…」という方もいらっしゃいました。
伺ったお宅では皆さん、遠慮なさっている様子でしたが、やる事は山のようにあり、「これもやって良いですか?」と尋ねるとたいていは「おねがいします」と返ってきます。
完全に復興するまでには多くの人手とお金と時間がかかると思いました。

ペットですが、活動先への移動中に車の中で飼っていると思われるお宅を見かけました。
ある活動先のお宅では犬を飼っていらっしゃいました。犬小屋よりずっと高い位置に水が浸かった跡がついていましたが助かったようです。作業以外の話はできなかったので詳しいことは分かりません。
また、地元の体育館の半分がボランティアの宿泊用になっていて、もう半分は一般の避難所になっているところにお邪魔しましたが、被災者の方が10名程生活されていて、動物は見かけませんでした。

被災地を移動しているときに思ったのですが、ガラスの破片やゴミが散乱していてとても素足では歩けないと思いました。動物もそうだと思います。大型で持ち上げられないペットは車で移動すれば…と考えましたがその車は壊れて動きません。やはり被災地を移動する際、ペットにも靴の様な物が必要になるのでは?と思いました。
限りある時間内でのお手伝いでしたが、改めて自然災害の脅威を実感ました。被災地の復興と被害を受けられた住民の皆様、そして動物たちが、一刻も早く落ち着いた生活に戻れるよう、心から願っています。

今回の水害発生時に、動物達との避難について具体的にお感じなった不安や問題点、水害が起こったときの動物達の様子、行政からの避難誘導があった地域では、ペットとの避難についてのアナウンスがあったのかどうかなど、どんな些細なことでも結構ですので動物に関する情報をアナイスまでお寄せください。

レポート:島田 剛

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