「動物とともに避難する」NPO法人アナイス

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refuge災害が起こったら

動物別モルモット

モルモット

ずんぐりむっくりの身体に短い手足、動きものんびりで性格もおとなしく、鳴き声でコミュニケーションをとるおしゃべりでかわいい動物です。

彼らの災害時の対策もきちんと考えておきましょう。

ケージ

避難する際は、移動飼育ケージが運搬もしやすく安全性も高いが、モルモットは身体のわりにフンや尿の量が多く毎日の掃除が必要なため、あくまでも移動用として考えたほうがいいでしょう。

避難先では小型犬用ケージなどが使用できますが、その際は床にスノコをしき、牧草などの床材をしきつめるといいでしょう。
また、モルモットは大変臆病で環境の変化に敏感なため、ケージよりもひとまわり大きく丈夫な段ボールなどで囲み、外界を遮断するくらいのほうが落ちつきます。
特に生後3年以上の個体やまだ成長しきっていない個体は環境変化への適応力がおちるので、十分な注意が必要です。

その他、衣装ケースなどを通気性や給水ボトルがとりつけられるように改造すれば、飼育ケージ、移動ケージとして用いることができます。

 

食事

モルモットは人間と同じで身体の中でビタミンCをつくることができません。そのため、ビタミンCが含まれているモルモット専用フードを常備ストックしておく必要があります。

万一用意できなかった場合、代用品としてラビットフードとビタミンCが含まれている野菜や果物を毎日あげることで補うことができます。
この大切なビタミンC補給のために、日頃から人間用として薬局などで売られている固形のビタミンCを用意しておくと、野菜が手に入らなかった場合などとても役立ちます。

食事ではありませんが、歯の伸びすぎを防ぐためにも、かじり木や牧草を固くブロック状にしたものが市販されているので用意しておくといいでしょう。 水に関しては、床におくタイプの入れ物だとこぼしてしまったりして不衛生になりますので、給水ボトルを普段から使用しましょう。

 

温度管理

モルモットの適温は18~24℃。湿度は40~70%です。

寒さには比較的強いのですが、熱さには弱く、急激な温度変化はさけなくてはなりません。
夏場は、日があたるところには絶対にケージをおかないように注意し、日よけをしたり、風通しのいい場所におくなどしておきましょう。
冬場は、冷たい風があたらないように毛布などでケージをおおったり、牧草などの巣材をいつもより多めにいれてあげます。

 

その他

モルモットの種類の中には、長毛種の個体もいます。皮膚病予防のためにも、日頃からブラッシングする習慣をつけておくことが大切です。

避難先では毛がとびちり周りの人の迷惑になるので、ブラッシングをする際には人の少ない場所に移動するなどの配慮をしましょう。

掃除に関してですが、長期にわたる避難生活の場合、使用しているスノコの衛生面も気になります。
天気のいい日にはスノコを取りだし、日光消毒しましょう。その際、モルモットを脱走させないよう細心の注意も必要です。