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地震セミナー 

平成15年1月17日、都庁の大会議室にて文部科学省/東京都主催の地震に関するセミナー(地震災害とボランティア)が開催されました。

 

前半は「南関東に被害を及ぼす大地震について」の講演です。

2003年は14万人の被害者を出した関東大震災からちょうど80年目にあたります。この関東大震災を招いた相模トラフ沿いの大地震は200〜300年間隔と見られ、切迫していないとされていますが、直下型地震は昭和63年6月の中央防災会議において、「ある程度の切迫性を有している」という報告がありました。
直下型地震の特徴は、関東大震災のような海溝型地震に比べて規模は小さく、大きくてもマグニチュード7程度、被害を及ぼす範囲は半径20キロ〜30キロ程度だと予想されています。南関東の直下では、陸をのせた「北アメリカプレート」東からおしよせる「太平洋プレート」、南からの「フィリピン海プレート」の3つが地下で複雑に接している地域です。この3つのプレートの相対運動がとても複雑で、直下型地震が「いつ」「どこで」「どのくらいの深さ」で発生するか、現在のところ実用的な予知(警報をだす等)をすることはほとんどできないそうです。

今のところ「警戒宣言」を発する予知体制が整っているのは駿河湾付近からその沖合いの地域を震源域として起こると考えられている「東海地震」だけだそうです。

この話しを聞いているととても不安になってきます。今こうしているときにも「地震」が突然起きるかもしれないのですから。ですから、日頃から地震についての知識を知る努力をし、災害に備える心構えがとても必要になのだと思います。神戸の震災では、犠牲者の死因の多くは倒れた家や家具による圧死だそうです。また小さな地震であっても「家庭内災害」が増えてきているようです。自分も我が家をもう一度よく見なおす事にしました。

 

 

後半は「災害とボランティア」についてのパネルディスカッションがありました。 テーマの一つ目は「阪神・淡路大震災後のボランティア活動について」です。この震災でボランティア活動をした人の約7割が30才以下で、ボランティア経験がなく、県外からの人だったそうです。たくさんのボランティアの方が活躍しましたが、中には「何をしたらいいのか」「何ができるのか」わからず、他の方と連携をとることもできず孤立してしまう方も多かったようです。そんな中、ボランティア同士がとてもうまく連携がとれていたところがありました。それは「医者」と「看護士」さんです。日頃から引継ぎ等を迅速かつ正確に行い、指示も的確に出す職業が役にたったのでしょう。

また震災後、1・2ヶ月はたくさんの人がいましたが、長期化するにつれ財政面での問題や学業の問題などにより、春になる頃には一斉に人がひいてしまったそうです。仕方のない事ですが、関心を持続させ、一般に広めていく事、またボランティアを支えていく社会の仕組みが必要だと思いました。

テーマの二つ目は「災害ボランティアの今後の方向」についてでした。先に述べたように、せっかくボランティアに来ても何をすればいいのかわからない方がいました。日常やっていることが万一の災害時に役に立つのですから、「何でもやります!」ではなく「私は何ができます」とはっきり述べるといいようです。例えば、日頃福祉のボランティアや仕事をしている人は、高齢者のお手伝いを、手話ができる人はろう者の方のお手伝いを、英語が堪能な方は外国の方の対応を…など、日常と非日常を災害によってモードをうまく切り替え、対応することにより、能率的に活動することができると思います。また、ボランティアコーディネーター(ボランティアを適材適所に配置し、連帯が保つようにする)の存在が重要になってきます。最近は、コーディネーター養成のための研修などもありますが、研修だけでなく日頃の人間関係の中で動いて学んだ事が大切になってくると思います。

防災は「自分の身は自分で守る。自分達の町は自分達で守る」というのが基本です。自然災害を避ける事ができないのであれば、逆に迎え撃つ体制を整えてはいかがでしょう。そのために、まず自分の身の周りの事をもう一度見なおしてみましょう。「防災グッズは用意できているか」「家具は倒れないか」「家族がバラバラの場合は、どう対応するか」など。動物を飼育しているお宅は、「動物達の防災」についても考えておきましょう。そして、自分の住んでいる町をよく知る事です。「どんな道があるのか」「どんな建物・施設があるのか」「町の防災対策はどうなっているのか」。それらを知って災害を迎え撃つ作戦を考える事が「減災」への第一歩だと思います。

(リポート K・I)




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