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フェレット

 

最近フェレットを飼っているお宅をよく目にします。

性格は「犬」、遊び方は「ねこ」に似ているといわれているこの動物は、人にもとてもよく慣れかわいい動物です。

そんな彼らの災害時の対策を、日頃から考えておきましょう。

 

//輸送方法//
一般的に室内飼育用ケージとしてフェレット用、ウサギ用とうたわれている物を使用しているお宅が多いと思いますが、輸送の際には、ケージをよじのぼって思わぬケガをしたり、また大抵のケージが掃除のしやすいように床が外れる仕組みになっているため、避難時に壊れてしまい、脱走をしてしまう可能性が考えられるので、避けたほうがいいでしょう。

輸送時には、安全性・快適性・耐衝撃性の高い移動用ケージを用意します。
これはまた、飼育用ケージとしても使用できるものを検討すると便利です。
その中にフェレットの習性で穴状態を好むので、落ちつきやすい状況を作ってあげます。


(飼い主 清水美千代さん宅のケース)
移動兼飼育用ケージを4サイズ(手で持ち運び可のサイズと、取っ手がなく車でないと持ち運べないもの)を各2個づつ用意し、フェレットの頭数・体調を考えて使いわけている。

 

//食事//
普段から専用フードを取扱っているお店は限られています。
まして、救援物資をしてフェレットフードが届く可能性はなかなか難しいと思われるので、日頃から食べなれているものをストックしておく必要があります。

また、専用フードがない場合、代用品としてはキャットフードが使用できます。
利用する際には、成分表示を確認する必要があります。

ドックフードは栄養的にもカロリー的にも不十分なので避けたほうがいいでしょう。

水に関しては、フェレットの場合ノドがかわくと食欲が落ちるので、水を欠かさないようにこまめにチェックする必要があります。
その際、入れ物としては床におくタイプだと水をこぼしてしまったりして不衛生になるので、給水ボトルが適しています。

(飼い主 清水美千代さん宅のケース)
いざという時のために、専用フードを色付きペットボトルに入れ替え、ストックしている。 (賞味期限を明記し、湿気に注意)
ペットボトルという形状から、持ち運びがしやすく、手を使わなくても給餌することができるという利点がある。

 

//ハンモック//
フェレットを飼育している家庭のほとんどがハンモックを使用していることでしょう。

避難する際に絶対に必要なアイテムではないかもしれませんが、ストレスを少なくし、落ちついた環境をつくるために用意しておくと役立ちます。
避難場所では、洗濯をすることもあまりできないかもしれないので、いくつか多めに用意しておくといいでしょう。

(飼い主 清水美千代さん宅のケース)
数種類のサイズを数枚づつ用意してあり、クッションカバーや枕カバーを素材として利用している。
夏場などはその中に冷却材を入れて使用している。

 

//遊び//
遊び好きのフェレットにとって、飼い主とのコミュニケーションは大切です。
しかし、普段のように部屋の中を自由に遊ばせるということができません。

避難場所での生活では、狭いところに隠れてしまったり、毛布にもぐりこんでしまったりして大変危険です。
遊ばせる際には、救援物資として送られてくる際の段ボールなどを使い、安全なエリアを作り、その中だけで遊ばせます。
また、普段屋外でハーネスをつけて散歩をしている方もいると思いますが、地震などで瓦礫が散乱していたり、落下物があったりして危険です。

100%安全だと確信がもてる場所以外では、外で散歩させたりしないようにしましょう。

 

//温度管理//
夏はフェレットにとって苦手な季節です。 適温は22〜23℃で、エアコンの使用がかかせません。
もしも使用できない場合は、
  ・冷却マット(犬用として売られている内部の高分子ポリマーに水分を吸収させ、その気化熱を利用)、
  ・保冷剤(最近は幼児用として固くならないものがあります)、
  ・瞬間冷却パック(冬にでる使い捨てカイロの逆バージョン)
などを布にくるみ利用するといいでしょう。

フェレットは他の小動物と違い、あまりかじったりしていたずらをすることはありませんが、それらを利用しているときはこまめに様子をチェックし、管理しましょう。

冬、フェレットは寒さには比較的強いとされていますが、各個体の年齢や体調を考えて温度調節をしましょう。
特に年をとっている個体は、低体温により食欲不振をおこし、体調を悪くさせてしまうことも考えられます。
そこで、使い捨てカイロや毛布などを用意してあげましょう。


//その他//
フェレットの体臭と排泄は、かなりくせのある独特なニオイがします。避難先ではこまめに掃除をし、迷惑のかからないよう気をつけましょう。

また、フェレットはとても好奇心旺盛な動物です。
脱走には十分注意し、興奮しているときは周りの景色を見えないようにするなど、落ちつかせる工夫も大切です。

健康面では、フェレットはフィラリアの予防や、ジステンバーの予防注射が必要になります。
避難先で病気にならないよう予防注射を実施し、また適切な処置ができるよう、日頃から個体の健康手帳のようなものを用意しておくと大変便利です。

 

(飼い主M・Sさんからのアドバイス)

 


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