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04年新潟中越地震ボランティアレポート

12月1日〜12月4日の間、ボランティアとして活動してきました。

12月1日(地震発生から33日目)
川口町ボランティアセンターで活動しました。
初日は、「車両誘導をやっていただけるかたいらっしゃいませんか?」との声に誘われ、ボランティアセンターに入る車両の誘導をしました。
交通整理のためこういった仕事もあります。
作業終了後、16:00に全体のミーティングを行い、18:00にセンターを出るバスに7人ほどが乗り込み、小千谷市のボランティア宿泊用の大きなテント(元避難所)へ向かいました。
テント内は雨漏りがするところもあり、あまり快適とはいえませんが、雨風がしのげて床には断熱材が敷かれていたのでありがたかったです。

12月2日(地震発生から34日目)
昨夜川口町からテントに泊まった方たちと共に送迎バスに乗り、川口町ボランティアセンター行きました。バスは宿泊所から朝7:00に毎日1本出ていまず。
ボランティアセンターでは、受付を済ませた後にマッチング(要望とボランティアの人数をそろえる)のところで、スタッフの方がその日のニーズ(要望)を一通り読み上げくれるので、その中から自分で能力にあったものを探します。
この日私が選んだ活動内容は、仮設住宅への引越しのお手伝いです。
川口町ではこの日から仮設住宅への入居が始まったらしく、2人グループで依頼主のお宅元の家に向かい、そこから家具などを積み込み(危険と書かれた赤い札が貼られていたのでボランティアは屋内には入れません)仮設住宅への引越しのお手伝いをしました。
作業終了後、ボランティアセンターに戻り、別の依頼主のお宅へ向かいました。私達はお客ではなく、お手伝いのために行っているつもりでしたが、そこの方は、必要な荷物を車に積み込むため、元のお宅に上がる時にも、「散らかっているから…」と言って作業をする私達にとても気を遣ってくださっていました。
家の中は食器やガラスが割れ、たんすなどが倒れていて、地震がかなり大きかったことがうかがえました。
家の中を移動し荷物を運び出し、車に積み込みました、仮設住宅へ向かう車の中では話が絶えず、とても元気な方でした。
仮設住宅の中を見て気付いた事ですが、お風呂の湯船の段差が高く、お年寄りの方には辛いのではないかと感じました。
この日は、自衛隊設営のお風呂をボランティアにも開放してくださるとの事で、私も利用させてもらいました。大きなテントの中がお風呂になっていました。
中にはシャワーがなく、テントの真ん中に湯船があり、そこから桶でお湯を使います。
親切にシャンプーとボディシャンプーが用意されていました。
そこで一つ心配だったのは、湯気で湯船から脱衣所がほとんど見えないということです。自衛隊の方が端の方に座っていましたが、やはり貴重品が見えないところにあるのは(を置いて入るのは)かなり気がかりでした。テントなので時々涼しい感じがしましたが、その分お湯の温かさを感じました。
被災地でのボランティア活動を行う上では、お風呂に入れない日が続くこともよくある事なので、平常時の暮らしから考えれば「快適」な設備とはいえないかも知れませんが、私にとっては十分でした。
なにより、こういうものが近くに稼動していると分かるだけでとても安心しますし、それは被災されている方にとっても同じではないかと思います。

12月3日(地震発生から35日目)
6:30、テント内の気温は2.1℃でした。
昨夜、睡眠に入るまでは何ともなかったのですが、朝は寒かったです。
感じる寒さは、寝具・服装、また人にもよるかと思いますが、寒さに強いほうだと思っている私でも、寝袋から出るとしばらく震えていました。
被災地でよく見かける、肌色の毛布を少し重ねた程度でなんとかできるレベルではないと感じました。
この時期でこれだけ寒いのですから、今後ますます寒さが厳しくなることを考えれば、寒さに対する対策はとても重要なものだと思います。
8:00の送迎バスに乗り、小千谷市のボランティアセンターに向かいました。
小千谷市でもこの日から仮設住宅の入居が始まると聞いたので、私はこちらで活動させてもらうことにしました。
25人のグループで仮設住宅に向かい、お手伝いした内容は、引越しのお手伝いと物資の配布でした。
引越しの手伝いについては、仮設住宅内を巡回し引越しと思われる車を見つけて声をかけ、引越しのお手伝いに入ります。
この日は、一日で10件以上はお手伝いさせていただけたかと思います。
物資の配布では、ヒーター・水・毛布・トイレットペーパー・消火器など生活に必要な物を各家庭の玄関脇に(留守の場合)並べました。
作業を終えると、17:00の送迎バスで小千谷市のボランティアのテントへ帰りました。

12月4日(地震発生から35日目)
朝7:00の送迎バスに乗り川口町ボランティアセンターへ行き、初日と同じく車両の誘導を担当しました。
この日の18:00にセンターを出るバスで小千谷市テントへ向かい、荷物をまとめて帰りました。

ペットについてですが、活動している最中に、小千谷市の仮設住宅で犬を4頭見かけました。その内の1頭は仮設住宅の脇に小屋がありました。また、夜、被災地で散歩をしている方もいらっしゃいました。
それまでどう過ごしていたのか、今後の仮設住宅におけるペットの事(トラブルなど)などが気にはなりましたが、今回私はボランティアの一人として入っているので、細かくお話を伺う事はしませんでした。

レポート:島田 剛

***リンク***
被災地におけるボランティア
http://www.animal-navi.com/navi/info/colum_008.html
04年台風23号水害、豊岡市ボランティアレポート
http://www.animal-navi.com/navi/info/event_028.html
04年7・13水害、新潟ボランティアレポート
http://www.animal-navi.com/navi/info/event_023.html
新潟中越地震 〜現地より報告〜
http://www.animal-navi.com/navi/info/event_027a.html


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